Instagramがビジネスに有効な理由はいくつかあります。
Instagramは元々、双方向のコミニケーションを促進するためのツールこのことは、

ユーザー同士やブランドとフォロワーの間で積極的な交流が行われることを意味します。

具体的には以下のような特徴があります。

いくつかのポイントにしぼって、紹介していきます。

これから紹介する機能は主にコミニケーションのために用いられて、ユーザーのエンゲージメントに関わる

Instagramの特徴的な機能です。

基本的な内容なので、すでに知っているという方も多いとは思いますが、

改めてInstagramの特徴的な機能についておさらいしてみます。

1. コメントと「いいね」

・コメント: 投稿に対してユーザーがコメントを残すことで、意見交換やフィードバックが行われます。ブランドはこれに対して返信することで、

フォロワーとの関係を深めることができます。

・「いいね」: ユーザーが投稿に「いいね」をすることで、投稿者に対する支持や共感を示します。

2. ダイレクトメッセージ（DM）

・DM: ユーザー同士が直接メッセージを送り合うことができ、プライベートなコミュニケーションが可能です。ブランドもフォロワーからの

問い合わせやフィードバックに対応するためにDMを活用できます。

3. ストーリーズとアンケート機能

ストーリーズ: 24時間で消える投稿形式で、日常の出来事や一時的な情報をシェアするのに適しています。ストーリーズにはアンケートや

質問機能があり、フォロワーの意見を直接収集することができます。

アンケート機能: ストーリーズ内で簡単なアンケートを実施し、フォロワーの意見や好みを把握することができます。

4. ライブ配信

ライブ配信: リアルタイムでフォロワーと交流できる機能です。コメントを通じて視聴者と直接コミュニケーションを取ることができ、

イベントやQ&Aセッションに適しています。

5. ユーザー生成コンテンツ（UGC）

UGC: ユーザーが自分の投稿にブランドのハッシュタグを付けたり、ブランド製品を紹介することで、

自然な形でブランドのプロモーションが行われます。ブランドはこれをリポストすることで、ユーザーとのつながりを強化します。

このように、改めてInstagramの特徴的な機能を見てみると、以下に双方向のコミニケーションを重視したツールなのかが

見えてくると思います。

また、他の特徴には「 視覚的な魅力」という点もあげられます。

Instagramは画像や動画を中心としたプラットフォームであり、視覚的なコンテンツが重視されます。これにより、

製品やサービスを魅力的に見せることができ、ユーザーの関心を引きやすくなります。

 同時にユーザーの関心を引いた先での、「エンゲージメント率」をいかに高められるかが、Instagramの運用を始める際の

重要なポイントとなります。

Instagramは他のソーシャルメディアと比べて、特にエンゲージメント率が高いと言われています。ユーザーが投稿に対して「いいね」や

コメントをしやすく、ブランドとのインタラクションが活発になります。

そのうえで、「ブランド認知」やご自身のビジネス・サービスの認知度を向上させるために、定期的な投稿やストーリーズ、リールを通じて

ブランドの存在感を高めることが可能なツールとなっています。

特にビジュアルコンテンツは記憶に残りやすく、ブランド認知度の向上に寄与すると言われています。

運用を開始した後には、 「 インサイト機能」を使って効果計測や分析を行うことが可能です。

Instagramのビジネスアカウントでは、投稿のパフォーマンスやフォロワーのデータを分析できるインサイト機能が利用できます。

これにより、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。

これらの理由から、Instagramはビジネスにとって非常に有効なツールとなっています。

Instagram集客を始める際の基本的な5つのステップと、効果を高めるためのコツを5つ紹介します。

運用を始める際の5ステップ

1.アカウントを新規作成する: まずはInstagramのアカウントを作成します。ビジネスアカウントに切り替えることで、

インサイト機能や広告機能が利用可能になります。

2.ターゲットを設定する: 集客したいターゲット層を明確に設定します。年齢、性別、興味関心などを考慮して、

ターゲットに合わせたコンテンツを作成します。

3.投稿コンセプトを決定する: 投稿のテーマやスタイルを決めます。例えば、商品の紹介、顧客の声、イベント情報など、

ターゲットに響く内容を考えます。

4.プロフィールを充実させる: プロフィールには、ビジネスの概要や連絡先、ウェブサイトのリンクを記載します。

魅力的なプロフィール写真や紹介文も重要です。

5.定期的に投稿する: フィード投稿やストーリーズを定期的に更新し、フォロワーとのエンゲージメントを高めます。

これらの5ステップは、アカウント開設時にも非常に重要ですが、運用開始後にPDCAをまわして運用計画を考える際にも

非常に重要となる基本的な考え方です。

運用開始後に閲覧数が伸びなかったり、フォロワーが増えない場合も、上記の5ステップに立ち戻って、問題点を把握する事が

重要になります。

効果を高めるための5ステップ

次にInstagramでの集客の効果をより高めるためのポイントについて、触れていきます。

ハッシュタグを活用する: 関連するハッシュタグを使用することで、投稿のリーチを広げます。人気のハッシュタグや

ターゲットに関連するものを選びましょう。

インサイトを分析する: 投稿のパフォーマンスを定期的にチェックし、どのコンテンツが効果的かを分析します。

これにより、戦略を改善できます。

ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る: コメントやDMでフォロワーと交流し、信頼関係を築きます。

ユーザーのフィードバックを活用して、コンテンツを改善します。

インフルエンサーを活用する: インフルエンサーとのコラボレーションは、ブランドの認知度を高める効果的な方法です。

適切なインフルエンサーを選び、協力を依頼しましょう。

ビジュアルコンテンツを重視する: Instagramは視覚的なプラットフォームなので、魅力的な画像や動画を投稿することが重要です。

プロフェッショナルな写真やクリエイティブな動画を作成しましょう。

これらのステップとコツを実践することで、Instagramでの集客効果を高めることができます。

結果、効果を出すための5ステップは、先に述べたInstagram自体の特徴的な機能に結びついていることが分かると思います。

数あるSNSからInstagramを優先して見ているユーザーを自身のビジネスターゲットだと考えると、

上記の対策が効果的だということが理解しやすいかもしれません。

Instagramのフィード投稿は、ユーザーのホーム画面に表示される基本的な投稿形式で、画像や動画をシェアするためのものです。

以下に、フィード投稿の特徴とそれをうまく活用した成功事例を紹介します。

フィード投稿の特徴

画像と動画: フィード投稿では、画像や動画をシェアできます。画像は正方形（1:1）、横長方形（1.91:1）、

縦長方形（4:5）のアスペクト比が推奨されます。動画は最大60秒まで投稿可能です。

なお、インスタグラムに投稿できる動画の時間は、投稿方法によって異なります。

フィード投稿は最大60秒 フィード投稿とは、ホーム画面に表示される通常投稿のことです。

複数の動画や写真を選んで投稿します。ただし、動画を1つだけ投稿した場合は、フィード投稿ではなくリール投稿に変換されます。

ストーリーズ投稿も最大60秒 インスタグラムのストーリーズも、最大60秒までの動画を投稿できます。60秒以上の動画は、

編集で60秒以内にカットすれば投稿可能です。編集画面下にトリミングバーが表示されるので、どの部分を投稿するか調節することができます。

リール投稿は最大90秒 インスタグラムのリールでは、最大90秒までの動画を投稿できます。リールでは、制限時間を15秒・30秒・60秒・90秒から

選べます。90秒以上の動画は編集でカットすることになります。

キャプション: 投稿にキャプション（説明文）を追加できます。キャプションにはハッシュタグやメンションを含めることができ、

投稿のリーチを広げるのに役立ちます。

カルーセル投稿: 複数の画像や動画を一つの投稿としてまとめることができるカルーセル投稿もあります。これにより、

一度の投稿で多くの情報を伝えることができます。

エンゲージメント: フォロワーは投稿に「いいね」やコメントをすることができ、これによりエンゲージメントが生まれます。

エンゲージメントが高い投稿は、アルゴリズムによって優先的に表示されることがあります。

最近の成功事例：Nikeのインフルエンサーマーケティング

Nikeはスポーツ選手やフィットネスインフルエンサーと提携し、彼らのトレーニングやライフスタイルをシェアすることで、

ブランドの認知度と信頼性を高めました。特に以前から有名な「#JustDoIt」というハッシュタグを使ったキャンペーンは、

多くのユーザーにインスピレーションを与えました。

ナイキは顧客体験を改善し、よりダイナミックなやり取りをもたらすために、デジタル戦略を策定しています。

顧客がブランドとどのように相互作用するかという点に重点を置き、その結果ナイキはモバイルアプリ、ソーシャルメディアキャンペーン、

オンラインコミュニティの形成において前進しています。 商品の推奨やカスタマイズ、さらには顧客のライフスタイルに沿ったコンテンツの

提供を通じて、ナイキは顧客の品質期待を超えたエクスペリエンスを提供しています。

このように顧客主導でプロセスを設計することにより、ナイキはブランド価値を増強し、収益の最大化を目指しています。

Instagramのストーリーズ投稿は、24時間で消える一時的なコンテンツをシェアするための機能です。

以下に、ストーリーズ投稿の特徴と、最近の集客における成功事例を紹介します。

ストーリーズ投稿の特徴

一時的なコンテンツ: ストーリーズは24時間で消えるため、フォロワーに対して新鮮な情報を提供できます。

これにより、ユーザーの関心を引きやすくなります。

多様な機能: ストーリーズには、テキスト、スタンプ、GIF、アンケート、質問、カウントダウン、リンクなど、さまざまな

インタラクティブな機能があります。これらを活用することで、フォロワーとのエンゲージメントを高めることができます。

ハイライト機能: 重要なストーリーズをプロフィールに保存しておくことができるハイライト機能があります。

これにより、24時間以上にわたってコンテンツを表示し続けることができます。

リーチの拡大: ストーリーズはフォロワー以外のユーザーにも表示されることがあり、リーチを広げるのに効果的です。

最近の成功事例：ANAの東京オリンピックキャンペーン

全日本空輸（ANA）は、東京オリンピックに向けたキャンペーンでストーリーズ広告を活用し、200万人へのリーチを達成しました。

縦型のフルスクリーンフォーマットを生かし、著名アスリートの姿を全面に映すことでインパクトのある訴求が可能となりました。

日本を代表する航空会社であるANA（全日本空輸）には、所属アスリートであるフィギュアスケートの羽生 結弦選手や

競泳の瀬戸 大也選手をはじめ、多くの社員アスリートが在籍しています。   そのANAが、2020年の東京オリンピックに向けた

1年前キャンペーンとして、Instagramでストーリーズ広告を展開しました。 内容は、国籍や性別、障がいの有無を問わず

さまざまな人々を描いたもので、同社が目指す「すべてのひとに優しい空」を訴求しています。

Instagramのリール投稿は、短尺動画をシェアするための機能で、視覚的に魅力的なコンテンツを提供するのに適しています。

以下に、リール投稿の特徴と最近の成功事例を紹介します。

リール投稿の特徴

短尺動画: リールは最大15分の短尺動画を投稿できますが、一般的には15秒から60秒の動画が多く使われます。

Instagramの公式サイトには、以下のように掲載されています。

“リール動画はどれくらいの長さですか。 15分未満の動画投稿がリール動画としてシェアされ、リールのクリエイティブ編集ツールを使って、より楽しく魅力的な動画に編集できます。投稿者がアカウントを公開している場合、90秒未満のリール動画はInstagramでおすすめの対象となり、より多くの利用者に見てもらえます。”

編集機能: 動画に音楽を追加したり、テキストやエフェクトを挿入することができます。これにより、視覚的にインパクトのある

コンテンツを簡単に作成できます。

発見タブでの表示: リールは「発見」タブや専用のリールタブで表示され、フォロワー以外のユーザーにもリーチしやすくなります。

全画面表示: リールは全画面で表示されるため、視覚的なインパクトが強く、ユーザーの注意を引きやすいです。

リミックス機能: 他のユーザーのリールとコラボレーションすることができ、クリエイティブなコンテンツを作成するのに役立ちます。

最近の成功事例：Tropicanaの売上増加キャンペーン

Tropicanaはリールを活用して、製品の魅力を視覚的に伝えるキャンペーンを実施しました。このキャンペーンにより、売上が1.1%増加しました。

Tropicanaは、所持金わずか25ドルで米国に渡ったAnthony T. Rossi氏によって、誰もが手に入れることができるフルーツジュースの実現を目指して

1947年に創業されました。以来、会社は数十年にわたって成長とイノベーションを続け、現在は多彩なジュース商品をラインナップしています。

リールを活用したキャンペーンでは以下の効果が確認できたと言います。

通常の配置にリール配置を加えて動画広告を配信したときの費用対効果　2.4倍

通常の配置にリール配置を加えて動画広告を配信したときの費用対効果　1.1%

Tropicana Brands Group社、メディアマーケティングマネージャはキャンペーンについて以下のコメントを発表しています。

“ブランドの変革を続けていくうえではイノベーションが鍵になっています。新しいキャンペーンを支えるにあたっては、顧客とのつながりを増やすためにInstagramリールに着目しました。リールの縦型の短尺動画広告を使用した結果、顧客が過ごしている場所でリーチを広げることができました。リールによって態度変容を促し、店舗での売上を純増させることができ、非常にうれしく思います。”

Instagramは、視覚的な魅力を活かしたマーケティングが可能なプラットフォームとして、多くの企業にとって

有効な集客ツールです。

まず、Instagramのメリットとして、商品やサービスの魅力を視覚的に訴求できる点が挙げられます。美しい画像や動画を通じて、

ユーザーに直感的にアピールすることができます。

また、コメントやダイレクトメッセージを通じて、フォロワーとの双方向のコミュニケーションが容易に行えるため、

顧客との関係を深めることができます。

さらに、購買意欲の高いユーザーが多く、無料で利用できる点も大きなメリットです。 一方で、Instagramを活用する際の

デメリットも考慮する必要があります。

まず、効果を実感するまでに時間がかかる場合が多く、継続的な努力が求められます。また、クオリティの高いコンテンツを作成するためには、

人的リソースや時間が必要です。

さらに、商材によってはInstagramが適していない場合もあります。例えば、シニア層向けの商品やサービスは、

他のプラットフォームの方が効果的かもしれません。

これらのメリットとデメリットを理解し、適切な戦略を立てることで、Instagramを効果的に活用し、集客やブランド認知度の

向上を図ることができます。企業は、自社のターゲットオーディエンスやビジネス目標に合わせて、

Instagramの特性を最大限に活かす方法を模索することが重要です。